Cool choice 今回は前回の放送に続き廿日市市新宮にあります永本建設株式会社代表取締役の永本清三さんにお話を伺いいたします。
360度部屋を見渡せるWeb内覧可について
前回の放送では会社の概要について、そしてリノベーション事業についてそして、古民家再生や薪ストーブの話さらには住まいの事例について教えていただきました。今回の放送では最近開催中のWeb内覧会について教えていただきたいと思います。
Web見学会というのが開催されるわけなんですけど、まずコロナの関係で全くお客様に会えない状況が続いたんで、何かこちらの情報発信はないだろうかということでWeb 見学会を開催しました。大事なのは自分たちで作ってるものをどう PR することそれを画像で見ていただくというのはすごい大事なことだというのでやってみました。いろんなことしましたよ。無双窓の家とかですね、薪ストーブの家とかですね、大工の手刻みの動画を流しながら皆さんに見ていただきました。
実際に今日もその映像をみさせていただいたんですが、360度見ることができて、ボタン一つで瞬時に移動できるんですよね。
そうですね。その部屋にいって天空カメラでその部屋を写して、次の部屋というかたちでやらせていただいています。
その映像の中では、ダイニング、薪ストーブ、リビング、キッチン階段の手摺、天井の木組みなども見ることができるそうなんですが、それぞれいろんなこだわりがお有りなんですよね?
そうですね。まず天井の化粧材のところなんか断熱性能をどこでとっているのかということになるんですよね。天井貼って天井の上に断熱をしっかりしていけば簡単なんですが、垂木が見え梁が見えて、なおかつ天井板が見えている。うちの場合はその上にですね外断熱という工法で断熱をしているんですね。ですから寒い、暑いを感じない。当然断熱だけじゃなくて通気層をとることをやりますので、そういう構造もWeb見学会で見えるということになっています。
省エネに効果的な無双窓
さきほど登場してきたワード無双窓。これはどういうものなんですか?
無双窓というのはですね、通風できる雨戸みたいなものなんですが、これを使うと南側が道路の家はどうしても大きな窓を取りますよね。前を通る人から部屋の中が丸見え。それではカーテンも締め切りになりますので、風も入れたい光も入れたい、けど視線はころしたいという時に雨戸をしめてその窓を開けると。それを無双窓というんですけど、開けたり締めたりできる窓をつけるそういうリビングです。
これはエアコンの使用量なども少なくなりますか?
はい。特に直射日光が窓ガラスにあたった場合、部屋の温度はすごくあがるんですよ。または、床に太陽光線があたると床の温度がすごくあがるんです。でも無双窓をやるとガラスの外側ですからね、外側で熱を遮断してくれるということでエアコンの使用量とか部屋の温度がまずあがりにくいというところですね。パッシブなデザインの一つのアイテムだと思います。
環境に優しくてとってもエコですね。
そうですね。温熱環境も考えていくと、エコにつながっていくと思いますね。
Web内覧会を取り入れてからのお客様の変化について
こういった色々な工夫をまずはWeb内覧会を通してご覧頂いて、実際にこの秋には展示会、実際に足を運ぶ事のできる展示見学会も開催されたんですよね。
はい。今年はじめての見学会。毎年ですね毎月のように見学会をしていたんですけど、今年はじめての見学会この秋にすることができました。来られたお客様が、Web見学会を見て想像されて頭の中に叩き込んで来られるので、「これが無垢の木ですね」、「これが杉ですね」「珪藻土ですね」ということがすべてわかっているお客様がたくさん来られました。ほんとうに有り難いことです。
こういったWeb内覧会今までになかった取り組み中本建設さんの新しい挑戦でもありますよね。
そうですね。弊社に広報部があるというのが強みなんで全国の工務店中でも、工務部がある会社がやっぱりコロナ禍でもちゃんとお客さんを集めてるんですよ。ちもそれが今回実感できたというのはすごくありますね。見学会そのものやっぱりそうしゃるでぃすたんすソーシャルディスタンスとって、一部屋に一組とかいう形で間隔をあけたんですけど、入ってこられる方の情報量がすごいんですよ。やっぱりそういう知識と意欲がある方が集まっていただいたっていうのは、今までの見学会で全然感じられない本当に何か新しい時代がきたなという感じがします。
時代の変化を感じますね。またの職人さんの仕事についても多くの方に知っていただきたいということで 、YouTube でもね大工さんの手仕事されている様子が公開されていますね。
はい。うちは職人を育てる会社なんでそれもオープンに見せていきたい所があって、これがまたですね好評で、先ほど構造を見せるという風にいましたが、少しずつ少しずつ仕事が高度な仕事を大工さんたちが刻むんですよ。それを堅実に現場に見に来るっていう、Web見学会に見られた事がリアルに見えるって言う両方が大事だということがよくわかりました。
地元の木材を使用することへのこだわり
地元の木材を活用した家造りにこだわりを持たれていますがそれについて教えていただけますか。
さきほど日本の木材がどんどん衰退するっていう話をしたと思うんですが、やはりそうならないためには木材をどんどん使っていかないといけないわけなんです。合理性を優先するとどうしても輸入木材であったり新建材ばっかりを対応していく家造りになるんです。地元にある木材を使いそれを地元の職人が使うというようなことをやってきたいなと思うんですね。
実はですね、今廿日市の串戸の方にですね1000坪の木造の保育園を建設させてもらってるんですよ。そこの理事長が五感で育てるという教育方針で、床も子供達に素足で歩かせるだとかそういう教育をされてます。今回も地元の木をふんだんに使った建物になってるんですね。
小さい頃から自然のものに直に触れることができる経験って大切ですよね。
大切だと思います。手の感覚とか指の感覚とか、肌で感じるもの自然素材とかそういうのはすごく大切だと思ってますね。
この保育園の作りにいろんな工夫があるんですよね。
はい。地元の木を使うのは当たり前なんですけど、やはり子供たちが過ごしやすいように断熱性能もしっかりと上げてます。薪ストーブの導入して、炎を体験してもらうというようなことも今回やってます。
地元の木を使うっていうのはエスディージーズにも繋がるんですよね。
そうですね。やはりそれは持続可能な社会を作ってくっていう国連の提唱されていることに僕たちの仕事の中では、一番近いことかなと思ってます。
完成はいつになるんですか?
来年の春にはねこ完成しますので、ぜひ見ていただきたいなと思います。
永本さんのクールチョイス
最後になりますが永本さんのクールチョイスについて教えてください。
持続可能な暮らしを求めて地域の木材を使います。
素敵なクールチョイスを教えていただきましたが、永本さんこれはどのような想いからですか。
地域の木材を使うということがどう大事かということなんですが、森から河口に流れて材木を使うわけなんですね。地元の加工の方が山を思う気持ちとか、木材の流通にすごく大事なことなんですよ。はそういう流れが環境問題になる。環境問題は最終的には僕は教育だと思ってますので、それがこの持続可能な暮らし方になってると思います。
今回は前回の放送に続き廿日市市新宮にあります永本建設株式会社代表取締役の永本清三さんにお話を伺いしました。
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