社会福祉法人佐伯さつき会 VOL.2

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FMはつかいちでは環境に優しい、地球に優しい取り組みを行っている企業・個人の方にお話をお聞きしています。

今回は、社会福祉法人佐伯さつき会さいきせせらぎ園、施設長の岩本聖子さんとゆうわせせらぎ園、所長の山崎文江さん第2弾です。

佐伯さつき会が取り組むCO2削減

建物がたって15,6年し、エアコンの買換え時期になったころ、ちょうど環境省の補助事業があり、それに申し込むために、環境コンサルタントの方から光熱費削減の方法などいろいろアドバイスしてもらいました。

補助事業ではエアコンなどの空調設備を標準仕様から高効率使用のものに更新し、加湿機能も併せて導入すること、蛍光灯や誘導灯などの照明をLED式にすることで全館でCO2削減をはかりました。

また補助事業外でボイラーを電気式の給湯機に変えたことで、A重油の削減につなげました。
A重油と電気を削減することで約10%のCO2、原油換算すると約31.2klの削減を実現することができました。
大幅な経費削減にもつながりました。

電気使用量を減らし、デマンド値を下げるための工夫

電気代の基本料金計算の根拠となるのが最大需要電力(デマンド値)です。

デマンド計は、30分間の電気の使用量を計測し平均使用電力(kW)を出し、1ヵ月の中で最大の値を記憶し表示するようになっています。
30分間の電気の使用量から求めた平均使用電力が30分デマンド値であり、1ヵ月の中で最大の30分デマンド値がその月の最大需要電力(デマンド値)となります。

このデマンド値を落とすために(基本料金を安くするために)、佐伯さつき会では細やかな工夫をしています。

施設の中でデマンドを上げるのが炊飯器や食洗器であることから、お米を炊く時にいくつもの炊飯器を同時に稼働させるのではなく、タイマーをセットして時間をずらして使っています。

また体育館のように広い食堂などの共有スペースでは、1時間おきに電気が自動的に切れる仕組みになっています。
食堂を使ったあと職員が切り忘れることがあっても、自動で切れるため、ずっと付きっぱなしということがなくなりました。

また自動でエアコンを入れることも可能です。
朝寒い時期の夜勤職員の一番初めの仕事は、朝6時に食堂のエアコンを入れることでした。
入れ忘れてはいけないということで、この時間からみんなが集まる8時までずっとエアコンがついていましたが、自動でエアコンがつくようになったため、7時半くらいにセットし、エアコン稼働時間を減らすことができました。

1台のパソコンでどこの部屋が、どれくらいの時間、何度でエアコンを使っているかが分かるようになっています。
エアコンの一括管理を行うことで、電気の使用状況が目に見えるようになりました。

またエアコンには加湿ミストがついています。
エアコンを使うとどうしても乾燥するため、これまでは加湿器を使って対応していましたが、夜、職員が加湿器に水を入れるのに時間を取られていました。
その手間が省けた上、加湿により体感温度が上がることで、通常25℃設定にしていた施設の廊下のエアコン温度を20℃におさえることができるようになりました。

環境コンサルタントの方に教えていただいた方法を職員で共有し、みんなで電気使用量をおさえ、光熱費を削減することに取り組んでいます。
今後は光熱費削減に励んだ職員たちに、例えば忘年会費用を補助するなど還元できたらと考えています。
それによってさらに職員の意識が高まることを期待しています。

山間部の盆地にあり、氷点下を計測することもある地域でのこのような取り組み事例に興味を持ち、広島県北部のほうから見学に来られることもあります。

岩本さん、山崎さんのクールチョイスは?

寒い時は動脈を温める。寒い時は動脈を涼しく!風を通そう!

動脈のある手首、足首、首まわり、鼠径部などを温める、冷やすことが効果的です。

FMはつかいちで放送されました


社会福祉法人佐伯さつき会
住所/ 広島県廿日市市津田854番地
電話/0829-72-2700
ホームページ/https://www.saikisatsukikai.jp/

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