株式会社STUDIO KANRO(スタジオカンロ)代表取締役内野康平氏 vol2

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Cool choice 今回は前回の放送に続き株式会社 STUDIO KANRO(スタジオカンロ)代表取締役の内野康平さんにお話を伺いします。

断熱に力を入れた賃貸リノベーション

 

舟入でも賃貸リノベーションをされていて断熱に力を入れていらっしゃるようなんですがそれについても教えていただけますか?

賃貸リノベーションをはじめるきっかけがありました。アフリカのセネガルにある共同作業所という地域の幼稚園とか集会場みたいに使われている場所をその土地のものを買ってリノベーションしてほしいという依頼があったんです。アフリカは僕も行ったことなくて、実際に去年の9月から2ヶ月近く行ってきました。その時に前情報としてあったのが気温が40°を超えるのが普通らしくて、やっぱりクーラーとかももう発展途上国なのでない状態の中で環境を良くしてほしいという依頼でした。実際に行ってみると、やっぱりものすごく暑くて気温が45°なのに建物の中が55°なんですね。それが鉄筋コンクリートで作られた集会所だったんですけど、窓の取り方とか断熱を全くしてないっていうことで逆効果になっちゃって本来人が集まるべき場所のなのにみんな外で幼稚園行なってたり、寝たりしてて結構な割合の人がマラリアにかかってなくなっていました。ただ本当に環境としてもめちゃめちゃ厳しい所だったので資材もないしそのある資材といる人達だけでそれをなんとか改善するっていう設計がありました。その時にいろいろ聞いていうサーモグラフィーカメラで温度がわかるカメラを持って行ってそれがすごく活躍して本当だったら今年の6月から2、3ヶ月行って工事を始める予定だったんですけどコロナウイルス関係で行けなくなっちゃってだったらそれをあの広島でも使えるかなちょうどその時に舟入の物件があったのでではじめてみた始めてみたというのがきっかけです。

ただ本当に環境としてもめちゃめちゃ厳しい所だったので、資材もないしいる人達だけでなんとか改善するということをしました。その時にいろいろ聞いていサーモグラフィーカメラで温度がわかるので、それがすごく活躍しました。本当だったら今年の6月から2、3ヶ月行って工事を始める予定だったんですけど、コロナウイルス関係で行けなくなってしまって、だったらそれを広島でも使えるかなと。ちょうどその時に舟入の物件があったので始めてみたというのがきっかけです。

 

工事する前の状態で舟入の場合は天井の断熱が弱いってのが目で見てるとよくわかんないじゃないですか。それをカメラで見るとすごく熱に弱いところが目で見えてくるので、そこを効果的に断熱することでエアコンの効きが良くなったり、秋ぐらいからもう冷房が入らなくなったりを目指してやりました。実際に色々考えて全部断熱すればいいってわけじゃないので、西陽がくるところにしっかり二重窓のつけたりとか、あとは断熱材を重点的に厚みを増やして入れたりすることで工事する前と後でエアコンをつけなくても大体5度ぐらい涼しかったりしました。

 

魔法瓶的な考え方で断熱できるんです。そこにクーラーを入れると、消してからも3時間は二度ぐらいしか下がらないとかっていうのは、ちゃんと機材のサーモグラフィーをもってやることで、お金を出してくれる家主さんにもそういうご提案がちゃんと分かりやすくできました。それが今2棟目、3棟目っていう風に続いてきて凄くを導入して良かったなと思っています。

 

お家の事でちょっと最近暑いんだけど、何が原因なのかなとかわからない方ってのは一度相談いただくといいですね。

そういうた時に簡単にわかるように、例えば小屋根裏を潜らなくても機材があると分かるのであの家はそういう相談とかは全部無料でさせて頂いてますので是非お願いいたします。

 

 

今後のビジョンについて

内野さんの今後のビジョンも教えていただけますか

STUDIO KANRO(スタジオカンロ) が理念として掲げていた通りやっぱりその場所でしかできない建築っていうのを志しています。最初はその場所のものを使えばいいやっていう風な感じではあったんですけど、セネガルだったり舟入の物件をへて、性能とかもその場所のもので使えるものを使って良かったなってことがあるから今快適に過ごしているっていう使い方がちょっとずつ今できているところです。

そこからしっかりとデザインを入れていきたいなっていう思いがあって。やっぱり性能って別に目に見えなくてもいいっていう風に思っていて、それがちゃんとデザインとしてすごい良かったらなおよしかなっていうふうに思ってます。それを作った職人さんとかも誇れるようになるし、お金を出して建てたお施主さんもそういう風に誇れるようになるので、今まで環境とか性能とかに特化していたんですけど、そこからまたさらにそれをデザイン化できるって言うところを目標に頑張っていこうと思っています。

 

最近に取り組まれた建物でとても素敵なものがあるそうですね。

種子島で2度目の宿で境界なき宿屋カモメという名前でやっています。障害者とか高齢者とか健常者とか誰でも快適に泊まれるよっていう宿を作ったんです。それがもともと饅頭屋さんをリノベーションしてまして、色んな器具とかがあったりその集落の特色とか種子島のものとかあったのでそれを最大限に活かして作ろうとしたんです。近くの工事現場の土とかを使って、昔のたたきのようなコンクリートを作りました。それだと車椅子の人も快適に走れたり。お饅頭屋さんの搾り機器を照明にリメイクしたり、全部その島のものであったり捨てるものも捨てずにリユースしていくっていうことを心がけました。カモメに関してはデザインもいれられたところに自信があります。是非種子島鴨女で調べていただくと色々出てきますのでチェックしてみてください。

 

 

内野さんのCool Choice

最後の質問になりますが、内野さんのCool Choice を教えていただけますか。

僕が一番心がけていることがアップサイクルというところです。僕は建築やっているので人が物を捨てる段階に立ち会うことがすごく多いです。その段階でやっぱりその捨てる方は、見えてない景色がすごいあって。でも僕は建築の提案としてその捨てるものをこう使いませんかっていう提案がここ2、3年やっていくことで見える景色ってのがちょっとずつできてきました。

 

ゴミを捨てるときにもコストがかかったり、二酸化炭素によって環境に悪影響が出るということが考えられるんですけど、そういったことをカバーしてより良いものに生まれ変わるのは魅力ですね。

ゴミ問題とか進んできてて、ゴミを捨てるのにもすごくお金もかかったりするので、捨てるべきものが生まれ変わると誰も損する人っていないんですよね。そこにちゃんとデザインがあるとすごく長く続く生き方をしてくれるので捨てるものたちも。なのでそういう風に環境を考えながらしっかりデザインも考えるって言う事をして、今後も続けていきたいなという風に思っています。

 

前回と今回の放送では株式会社STUDIO KANRO(スタジオカンロ)代表取締役内野航平さんにお話を伺いしました。

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