今回は前回の放送に続き廿日市環境アドバイザーネットワークの西本悟郎さんにお話をお伺いします。
前回は廿日市環境アドバイザーネットワークの活動について、そして西本さんが長く活動されている野鳥の会の活動についても教えていただきました。今回の放送では西本さんが普段関わっていらっしゃるビオトープ作りについてお話を聞きたいと思います。
廿日市でのビオトープの活動について
廿日市市内でビオトープの活動はどこがされてるんですか?
宮園小学校です。宮園団地っていうのがあるのですが、その中にある小学校でビオトープをやっております。
そもそもビオトープってどういうものなんですか?
元々の語源は、生き物がいる場所っていう意味です。今ですね色々自然破壊とかあって子供達が外に遊びに行けないとかいう環境があります。そこで学校に自然を作れば皆が事故もなく、生き物と触れ合って楽しめます。
子ども達は普段の生活の中で自然と触れ合う機会というのは少なくなってるんですかね?
そうですね。子どもたちだけだと山とか川とか行けないですよね。近くに川があっても、子どもたちだけだと危ないから行っては行けないとか。危険なことが増えているのでしょうがないと思うんだけど、そこで学校に作れば、子どもたちが安全にその自然に触れ合えるということがあると思います。
子どもの頃から自然と触れ合う意義について
小さい頃から自然と触れ合う事っていうのは子供たちには、将来どんな影響影響があるんですかね?
自然の大切さを子どもたちがわかっていると、自然を守らないといけないという思いが芽生えます。今自然破壊とか問題になってますから、関心がありますから地球温暖化防止についても興味が湧くと思います。
自然と触れ合う機会がなかなか少なくなっている子供たちは、生き物に触れたりするのも最初戸惑いがあったりするんじゃないですか?
男の子なんかは結構好きなのが何名もいて、授業でもやっています。親が興味がなかったりしたら、子どもはどうしても接する機会がないですよね。女の子は特に。男の子たちが生き物を触っているのを見ると、自分たちもとなりますよね。最近は、結構女の子も盛り上がってすね。自分たちでも触ったりします。
この季節になったらこの虫が鳴くとか、やってくる鳥などから環境の変化や季節の変化をも感じることができますよね。
そうですね。そういう環境があるとトンボが来る時期とか、ヤゴが出る時期に詳しくなって、虫とか鳥とかによって季節がわかると思いますね。
地球温暖化と生物への影響について
地球温暖化の影響で、生き物たちが本来の姿で生きられない生きづらい環境にはなってるんですか?
資料は多くなくてはっきりとは言えないですが、そういった影響はかなりあると思いますね。生物は日照時間や気温なんかの二時的な要因が生態に関係します。気温が高くなりすぎると生物に影響がありますね。
今年カブトムシを学校でも飼ってっているんですけど、孵化率があんまり良くなかったという話もあります。今年の気温はちょっとおかしかったでしょ。私も飼ってますがそういったことはありましたね。
私たちの生活を守るためにもやっぱり自然っていうのはこれからも大切に整えていかなければいけませんよね。
そうですね。今回の自然災害とかからもツケだと思うんですけど、自然を守らないといけないという意識を持ってやってもらえたらいいと思います。子どものときから、そういったことを経験していれば、そこにつながってくると思いますので。
廿日市漁民の森の活動とは
そういった活動の一つとして廿日市は漁民の森の活動が行われてるんですよね? どういうものなんですか?
はいそうですね。これは毎年10月に廿日市市の中本建設さんが中心になって、中本造林と地御前漁協がタイアップして、旧佐伯町にある杉林を生物がたくさん住める広葉樹林に変えていこうという取り組みです。10年ぐらい前からやっています。
広葉樹林を増やすことによってどういう良いことがあるんですか?
短調の杉林から広葉樹林になるといろいろ植物が増えまして、それに来る昆虫・鳥など、生物が多様化していきますので、それによって水が浄化されます。植物によって水が綺麗になるという。綺麗になった水で廿日市の牡蠣が、よく育つということで中本造林と地御前漁漁協がそういった活動をしています。
海と山は反対のイメージがありますが、実は繋がっているんですね。
森を豊にすると、水も綺麗になるというのが皆さんにわかってもらえたら良いんですけど。
漁民の森の活動のスポンサーについて
西本さんのこの漁民の森活動に参加をされていらっしゃるとお聞きしましたが、働いてらっしゃる会社としても関わっているんですよね?
私は廿日市のチチヤスに勤めているんですけど、会社の方に直談判しまして、こういう環境活動が大切なのでスポンサーになってくださいとお願いしました。実際スポンサーになってもらって続いております。
自社製品のヨーグルトとか、スポーツドリンクとかを提供しています。
自社製品のヨーグルトとか、スポーツドリンクとかを提供しています。
参加する子ども達もすごく多いとお聞きしましたが、喜んでいらっしゃるでしょうね?
そうですね。大体募集人員が200人でそれに近い親子連れが来ます。子どもたちも体験学習をする機会があまりないから、喜んでコナラとかの木を植えることもしています。毎年リピーターが来てくれるようになってきました。
子供達が自分の肌で自然を感じて、そして楽しみながら自然のことを学んで、環境の問題について考えるすごくいいきっかけを与える活動を西本さんはされているんだなと改めて感じました。
西本さんのCOOL CHOICE
西本さんの今後のビジョンと言いますか、環境を守っていくために行いたいCOOL CHOICEってありますか?
私は鳥が生活の中心になっていますので、鳥を通じて自然環境を皆さんに伝えたいというのがあります。
鳥を観察するだけではなく、その鳥を通じて自然について理解を深めて、またいろんな形に伝え、広げていく活動をこれからも続けられたいということですね。素晴らしい活動の話を聞くことができました。ありがとうございました。
今回お話を聞きしましたのは廿日市環境アドバイザーネットワークの西本悟郎さんでした。
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