ハンクラデザイン 島谷将文氏 vol2

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Cool Choice 今回は前回の放送に続きハンクラデザイン代表の島谷将文さんにお話を伺いします。

 

クライアントの要望に合わせた空間デザイン

学生の頃から奥様と一緒にデザインユニット組んで書くなどの設計をされていたという風にお聞きしてましたがハンクラってどういう意味なんですか?
ハンクラが今は知ってる人あんまりいないかもしれないんですけど、車の半クラッチの意味でお施主さんと一緒にちょっとずつ前進するとかそういう意味でつけました。

 

そうだったんですね。長年クライアントさんの特徴に合わせて、そしてご要望に合わせていろいろな空間をデザインされてきましたが、実際にそのデザインに住まわれている方からどんなお声えそして反応がありましたか?
新築建てた時に住む前は結構週末とか家から出てたりしてたけれども、新築引渡しして住みだしたら週末はお家が居心地がいいから、お家で過ごすっていうのが増えたっていう声を聞きます。

 

自宅が本当に快適な空間環境になったっていうことですよね。
はい、そうだと思いますね。

 

快適になった環境の一つに空調を効かせやすいような仕組みも取り入れられたお家があるんですね。
八本松でやったイノベーションの物件なんですけどそこではあのすごく大きな面積のお部屋があったんで全部使い切るには大きすぎる空間だったので一部を土間にして、そこで土間空間の手前にもう一枚建具をつけることであの縁側のような空間を作りました。

 

これによって外からの冷たい空気を入りにくくしたり、暑さを防いだりする効果があるんですね。

そうですね。冬は扉を閉めれば空調効率も上がりますし、夏は開け広げてあげれば風も通りやすい空間になるのでそういう風に季節に合わせて変えれるようなコアプランにしました。

 

土間空間というのは昔のおうちによくあるイメージなんですが、本当に昔の方っていうのは過ごしやすい快適な環境のために、いろんな工夫されていて本当にすごいですよね。

 

昔の人達はほんとうにすごいと思いますね。影の作り方であったりとか、光の取り入れ方とかそのへんから学べる事ってすごく多いと思うので、意識しながらデザインに組み込んでいます。

 

昔のこういった手法を大切にしながら、デザインは新しいものも取り入れながら、おしゃれな空間になっているということです。

 

人が変わる条件

島谷さん環境について思われることがあるんですよね。

そうですね。人を変えるには環境を変えるのが一番早いというか、空間を変えることで人って結構変わるのだなっていうことが今まで作ってきた住宅の中でもあったんです。例えば、引っ越しして今まで旦那さん掃除全然しなかったんですけど、引っ越ししてあの住まいが変わったらすごく綺麗に掃除するみたいなことを聞きましたね。

 

まさに住む環境が変わったことによって人も変わったことですよね。

 

今後の展望どのようなこと考えていらっしゃいますか?

環境的に変えれるところを増やしたいなと思っています。今福祉とか去年ちょうどデイサービスをさせていただいたんです。デイサービスとかそういう福祉の空間って結構法的に決まった部分があるので、その辺で設計ができているんですけど、もう少しそこを使う人たちの環境を良くするために何かもっとできることがあるんじゃないんかなと思っています。福祉とか教育のところでデザインを取り入れてよくしていければなと思ってます。

 

実際に今回関わられた福祉の現場ではですねどんなこだわりをもって設計されたんですか?

通常だったらあのデイサービスとかよくあると思うんですけど、やっぱ行き止まりの空間が結構多かったりとか廊下がだだっ広かったりとか空間的に過ごしやすいというよりかは決められたあの形にはなっています。行き止まりがないような空間にすることで、例えばの大広間に行こうかなっていう人も行き止まりになっていると行かないといけないっていう状態になっているので、なかなかもにたどり着けないですけど行き止まりなくすことで、通り過ぎれたりするのでそういう風に行き止まりをなくすことで、結構人の流れって変わってくると思うので意識してデザインしました。

 

今回デザインをされた福祉の現場は今までのものとはガラッとイメージが変わるものだったんですよね。

そうですね。おじいちゃんおばあちゃんだからといって和が好きとかついた感じとかではなくって、カフェみたいな空間であったりとか、おじいちゃんがバーしたいみたいな話もあったりしたので、バーカウンターみたいな場所を作ったりとか、おじいちゃんおばあちゃんだからといってなんか僕らが決めつけはよくないと思いました。

 

おじいちゃん、おばあちゃんでも日々ワクワクできるような、楽しく過ごせるような空間を目指されたということですね。

 

こういった設計にはいろんな方が関わっていらっしゃるんですか?

このプロジェクトは環境デザイナーさんから紹介でやったんです。

環境デザイナーさんてどういう人なんですか?

僕ら空間デザイナーは、空間のことを設計していくんですけど、環境デザイナーさんは実際のそこを使われる方がどういう風な行動をしたりとか、どういうことをやったら喜ぶか、すごい細かいところまで設計できる方がいて、その方から紹介していただいてやった仕事ですね。

 

いろいろな方がプロジェクトに関わっていらっしゃって、高齢の方でも固定概念をなくしてみんながより住みすい環境にしていくっていうことが素敵だなと思いました。

 

島谷さんのクールチョイス

最後にお聞きしたいんですが島谷さんのクールチョイスはなんでしょうか?

今自宅を購入しようとしていて、事務所をなくして自宅兼事務所にしようかなと思っています。後はスタッフも仕事を遠隔でなるべくやる様にしてます。5月にリモートでもやったんですけど、全然できたのでリモートでやって行こうかなと思ってます。

 

リモートでお仕事ができるようになると、スタッフさんの移動も減って二酸化炭素も減らすことができますし、また一軒家を購入されて事務所と自宅にして今後そのおうちをいろんな風に活用していきたいともお聞きしましたが。

住まいが住まいだけじゃなくて、もっと多様でもいいなと思っていて、例えば空間デザインて味わえるところがないので、そういう場所を作りたいなと思っていて、今僕たちが住んでいるところが泊まれるようになったりするとかお客さんが泊まっている時は、僕らがワーケーションでどこかで仕事したりとか。住まいが住まいだけじゃなくて、多様な場所になればいいのかなとは思っています。

 

まさに空間を体験する場所を作るっていうのが、島谷さんのクールチョイスということですね。

そうですね。

 

これからもより良い生活をしたいという方増えていくでしょうし、それにあったデザイン、そして機能性いろいろあります。環境が変わると人も変わると教えていただいて、まさにそうだなと自分が住みたい環境に自分がどうなりたいか色々と考えて反響に対する意識も高まっていきそうだなと話を聞いてみて思いました。

 

今回は前回の放送と続いてハンクラデザイン代表の島谷将文さんにお話を伺いしました。

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