ハンクラデザイン 島谷将文氏 vol1

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クールチョイス今日はハンクラデザイン代表の島谷将文さんにお話を伺いします。

 

ハンクラデザインの概要について

 

まず初めにハンクラデザイン会社の概要について教えてください。
広島で夫婦でやってる設計事務所で、普段は空間であったりとか店舗デザインとかプロダクトデザイン、家具のデザインとかもやってます。

 

色々と手がけられているんですが、家具っていうのは実際にどんなものを作られてるんですか?
学習机をデザインさせてもらった事があります。学習机は通常だと学校入ってから買われて、卒業したら何かあまり使わなくなるって言うデザインだと思うんです。じゃなくて例えば3歳ぐらいから文机としても使えるようなデザインになってて、分解できるんですね。その後は普通の学習机として使えるようなデザインにもしています。あとは大人になってもずっと使い続けられるような飽きのこないようなデザインにしています。

 

身長に合わせて高さも変えられるし、デザインとしても凄くシンプルでおしゃれなものなので永く使えますよね。
そうですね。

 

机もただ販売されているだけではなく、あるイベントが組まれていたんですよね?
そうですね。年一回くらいトイロさんというところの会社で企画されているんですけど、普通は学習机って買うだけになると思うんですけど、作るところから体験していくようなプロジェクトで、親子で一緒に作っていこうという企画をしています。

 

机作りの何日か実際に木が生えている森に出かけたりもするんですよね。
3日間ぐらいで1日目がきこりさんに会って、実際木をその場で切り倒して、それがどういう風に製材されていて、どういう風にこの家具ができているかっていうのと一緒に作り方も見ながら、親子で勉強できるような企画になってます。

 

これってすごくいいですよね。なかなか自分が使っている机、家具がどういう風にに作られているか、どういう木で作られているか見る機会ないですし、体験をして自分で作ったものって永く大切に使おうって思いますよね。

 

そうですね。一生使えるようなデザインと言うか、愛着を持って使えるようなものになっていくと思うのでそういうのを意識しながらデザインしました。

 

机の買い替えという必要もなくなるのでゴミが少なくなったり、環境に優しいという面でもいいことはたくさんありますね。
そうですね。

 

空間デザインのこだわりについて

島谷さん空間デザインにもこだわりを持たれているということなんですが、それについても教えていただけますか。
うちのホームページを見ていただけたらわかるんですけど、バラバラなデザインなんです。建築家っていうと、木のデザインであったり、この建築家さんは白いよねとか言う風に決まってたりすることが多いんです。うちは本当にそのクライアントに合わせてデザインしていくので、それぞれがクライアントさんの特徴をどう引き出せるかっていうことをデザインに落とし込みするようにはしているので、そこを大事にしています。

 

いくつも住宅のデザインをされていますが、ご依頼されるクライアントさんって望まれるものがそれぞれ違って、特殊な設計の仕方でスタートしたおうちもあったそうですね。

福山であった住宅で庭師さんと一緒に作ったプロジェクトです。通常だったら、住宅って住むところから考えていくと思うんですけど、このプロジェクトは岩から考えたプロジェクトで、庭をどういう風に作るかを決めて建物の配置であったりとかレイアウトとかを考えていきました。今は建物からっての普通ですけど本当に昔は、庭を考えて建物を作るって言うほうが自然だったと思うので、そういう考え方であった方が豊かになるなと思いました。

 

実際に関わられた福山のおうちのこだわりってどんなところなんですか?

どこの部屋からもお庭が見えるような計画にしていて、後は風もきちんと流れるように中庭とかを設けながら、本当にそこの住む人が心地よく過ごせるようなデザインと言うか、気持ち良い空間を目指して作ってます。

 

やはり風の通りがいいと快適な住まいになるんですね。

そうですね。風がやっぱりながれると気持ちよく、あとは人の動線が行き止まりにならないように考えたりはしてますね。

 

そしてガラスもペアガラスというものを使われているんですか?

そうですね。ペアガラスで木製建具を使っていて、そのへんもなるべく結露しないように考えながらやっています。

 

また外壁にもこだわりがあるんですよねそうですね。

外壁は木の板壁にしてるんですけど、通常だと塗装とか塗ったりするけど塗装だとやっぱり5年とか10年でちょっと禿げてきたりとか、色が荒れたりしてくるんです。この住宅で採用したのはウッドロングエコっていう薬品みたいなものを表面に塗って浸透させていって、ストロングエコっていうのがデッキとかでよく銀白色になって、シルバーグレーとかになっていくと思うんですけど、経年変化を促進させるようなものでそういうふうに後々塗り直しとかが入らないような素材を使って外壁を仕上げています。

 

最近は自分の家より良い環境でより住みやすい環境で暮らしたいということでデザインなどもこだわられる方多いんですよね。

そうですね。だから僕が前やった住宅もそうなんですけど、住みながら自分の好きなように変えていけるような形とか、例えば床仕上じゃない仕上げにしたりとか。床フローリングを通常はると思うんですけどフローリングをはらなくて、その前の段階で終わらせるって言うのも、例えば何年か経ったら床タイルにしたりとかフローリングにしたりとか自分の好きなようでどんどんカスタマイズできるのでそっちの方がだんだん変化していて楽しい住まいになるんじゃないかなと思うので、そういう暮らし方を提案していきたいなと思ってますね。

 

年々変化するおうち、楽しみながら自分でより良い環境住みやすい環境に自らしていくのは魅力の一つですよね。自分でより良い環境、住みやすい環境はどんなものだというのを自分で気づいてそれを変えていこうという意識、環境にも良くなるものを長く使うとかいろんな意識が生まれてきそうで素敵なデザインだなと思いました。

 

ここまでハンクラデザイン代表の柴田由美さんにお話を伺いしました。

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