FMはつかいちでは環境に優しい、地球に優しい取り組みを行っている企業・個人の方にお話をお聞きしています。
今回は光和商事株式会社の代表取締役社長、久保幸路さんです。
光和商事株式会社の事業と大切に考えていること
光和商事株式会社では、主に三つの事業を柱としています。
ひとつはコンクリート製品や鉄ものなど公共事業のための材料の販売、そして道路の側溝やブロックなどコンクリート製品の製造、もうひとつは壊れた橋を直すといった二次補修事業です。
祖父が、経営する会社で大切にしていた「何に対しても明るく接することでみんなが前向きに伸びていこう」という思いを引き継ぎ、あいさつや社内の雰囲気づくりに力を入れています。
経営理念として、「地域に貢献する」「取引先に愛される」「従業員含めた家族が幸せになる」を掲げ、明るく伸びながら、社会変化に柔軟に対応できる会社を目指すため、新しい「光和ブランド」を作っていこうとしています。
光和さんに頼めば大丈夫と、信頼し安心していただける、そして社員一人一人の人間力を向上させ、地域に必要とされる企業を目標としています。
環境事業、ミミズコンポストに取り組むことになったきっかけ
土木建設業とは別に取り組んでいるのが、ミミズを使い、土をたい肥化させる「ミミズコンポスト」事業です。
久保さんが土木建設業である光和商事株式会社で働き始めて20年。
森林を壊して道路を作るといったイメージがあり、あまり土木業に対して良い印象がなかったと言います。
30歳くらいのころ、環境に関わる仕事がしてみたいと考えるようになります。
先代の社長から「何か企画を考えてみろ」と、新しい部署を作ってもらったのをきっかけに出会ったのが「ミミズコンポスト」でした。
また、中国のクビチ砂漠での植林事業に参加したことも、環境事業に取り組む大きなきっかけでした。
中国の砂漠化の原因のひとつが、やぎや羊の過放牧と言われています。
自然の回復力を上回る勢いで、多数のやぎや羊が草のみならず、根まで食べ尽くすためです。
日本で、安く良質の素材のセーターなどが購入できるようになったのは、この地域の家畜の毛を使っているため。久保さんは日本の需要が家畜の増加を促し、砂漠化に深く関わっていると知ったのです。
世界は繋がっている、良い取り組みは人に伝わり広がってゆくー
自分は日本で何ができるのか、何を伝えていけばいいのか。
そのタイミングでミミズコンポストを知り、これだったら自分自身のライフワークにもできるし、会社の事業としても、利益をあげながら環境面で社会貢献できるのではないかと考えました。
日本における「たい肥化」は処理機で行い、電気を使用しますが、ドイツやオーストラリア、アメリカ、ハワイの島など環境先進国といわれるところでは、ミミズを使ったこの完全なる循環型の方法がすでにありました。
まずは家庭から変えていこうということで、試行錯誤の上、家庭用ミミズコンポストを完成させます。
コンポストの容器もプラスティックをリサイクルした材料を使うことにこだわりました。
販売を開始してちょうど10年。
現在は家庭用のコンポストの販売にとどまっていますが、ゆくゆくは、工場で出る生ごみをミミズを使ってたい肥化し、できたたい肥や液肥を、農園で完全に循環させることを構想としています。
スマートシティ実現のための一助になることも期待し、将来的には農園を作りたいと久保さんの夢は広がります。
ITや環境技術などの先端技術を駆使して街全体の電力の有効利用を図ることで、省資源化を徹底した環境配慮型都市。再生可能エネルギーの効率的な利用を可能にするスマートグリッド、電気自動車の充電システム整備に基づく交通システム、蓄電池や省エネ家電などによる都市システムを総合的に組み合わせた街づくりが行われる。
夢は、工場で出る生ゴミをミミズを使ってたい肥化して農園に循環させること!
FMはつかいちで放送されました
光和商事株式会社
住所/広島県広島市南区出島1丁目33-61
電話/082-255-1151
ホームページ/http://www.kowas.co.jp/
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