クールチョイス総集編① ライター河崎恭子

Coverage

FMはつかいちでは環境に優しい、地球に優しい取り組みを行っている12の企業・個人の方にお話をお聞きしてきました。
FMはつかいちのクールチョイスプロジェクトメンバーが総集編として取材を振り返ります。

今回は取材記事を書いたライターの河崎恭子さんです。

取材を通して印象に残った企業はどこですか?

光和商事株式会社の代表取締役、久保幸路さんのお話が印象に残りました。

光和商事株式会社は、コンクリート製品や鉄ものなどの公共事業用材料の販売、道路の側溝やブロックなどコンクリート製品の製造、壊れた橋をなおす二次補修事業を行っている会社で、ミミズを使って土をたい肥化する「ミミズコンポスト」事業も行っています。

ミミズコンポスト事業についてあらためて教えてください

シマミミズという普通のミミズより小さな、5センチから10センチくらいの細いミミズを使います。

土と生ゴミの入った箱の中にミミズを投入すると、ミミズが生ゴミを食べることで土をたい肥化できる仕組みです。光和商事(株)では「金子みみずちゃんの家」という三段のプラスチックを再利用した箱を販売しています。
たい肥だけでなく液肥も、植物の成長を促し、肥料として使うに申し分ない栄養を含んだものです。

たい肥化するのもすべてミミズの力だけで、全く電力を使いません。

生ゴミの嫌な臭いがまったくせず、室内やベランダでも利用できます。

光和商事(株)の取り組みが印象に残った理由は何ですか?

久保社長が環境事業に取り組まれることになった経緯が大変興味深かったからです。

環境に関わる仕事を事業に取り入れたいと考えていたそのタイミングで、中国のクビチ砂漠を訪れたそうです。
砂漠化の原因は現地のヤギや羊の過放牧。
ヤギや羊が増えすぎたことで、草原が回復しないうちに草を食べ尽くされ砂漠化がすすんでいます。

ではなぜ過放牧がおきるのか。
それは良質なカシミアの産地であるこの地域からその多くが日本へ輸出されているからです。
日本でカシミアの需要が高まれば高まるほど、過放牧にそして砂漠化につながってしまう悪循環が生まれているのです。

久保社長は現地で知り合った方に
「世界は繋がっているんだよ。これを他人事と思わずに、日本に帰ったら伝えてもらいたい。」
と言われたそうです。

「遠い地域の砂漠化が日本と関わりがあったんだ、世界は繋がっているんだ」と感じた久保社長は、ミミズコンポストを知り、それを事業とすることで自分のやり方で社会貢献できると考えました。

久保社長のお話を聞いて、世界の遠いところで起きている現象が、実は自分たちが何らか関わっているかもしれない、ということに気付かされました。

久保社長の今後の夢は、ゆくゆく農園を作って工場で出る生ゴミをミミズを使ってたい肥化して完全に循環していくこと。電気も使わず、循環させる仕組みをもっと大きなもので実現したいという夢を想像するとすごく面白いなと思いました。

小学校にも訪問して子どもたちにもミミズコンポストのこと、環境のことを伝えていらっしゃいます。

取材を通じて考えるクールチョイスを教えてください

個人で大きなことはできないけれど、久保社長が環境事業を始めるきっかけとなった「世界を知る」ということは自分でもできると思います。ニュースなどを通じて、この現象が他人事じゃないかもしれない、何か自分に関わりがあるんじゃないかと考えるきっかけになったかなと思います。

自分なりにできる家庭内での節電などに取り組んで、そしてそれを子供たちにも伝えていきたいです。
子どもたちがそれぞれの家庭を持ったときに自然に実行できるように繋げていければと思います。

家庭でできる節電をがんばる!

FMはつかいちで放送されました

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